TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2008特集
「S級審判インストラクターと見るFIFAクラブワールドカップ」実施レポート

 マンチェスター・ユナイテッドの優勝で幕を閉じたTOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2008。JFAコミュニティでは特別企画として準々決勝のアルアハリvsパチューカ、そして準決勝のパチューカvsリガ・デ・キトの2試合で「S級審判インストラクターと見るFIFAクラブワールドカップ」を行いました。
 世界のサッカーをスタジアムで体験し、日本サッカー協会トップレフェリーインストラクターとレフェリングについて分析することができるJFAコミュニティならではの特別企画、「S級審判インストラクターと見るFIFAクラブワールドカップ」。12月13日に国立競技場で行われた準々決勝のアルアハリvsパチューカ戦には9名が、12月17日に同じく国立競技場で行われた準決勝のパチューカvsリガ・デ・キト戦には6名の審判員の方々が参加しました。
 アルアハリvsパチューカ戦では、初めて訪れたスカイラウンジの雰囲気やお互いが初対面同士ということもあり若干緊張していた様子が窺えました。しかし、いざ試合が始まってみると、この日審判インストラクターを務めた松崎康弘審判委員長によるレフェリングのポイント説明や、延長戦にもつれ込む白熱した試合展開の影響もあって徐々にリラックスした雰囲気に。試合終了後には映像を使ったレフェリング分析やディスカッション、日頃の審判活動における疑問・質問に対しての質疑応答も行われるなど盛り上がりを見せました。松崎委員長からは、その日の試合の1stファウルがどんなものかに注目していること、選手の目を見てパスを予測すること、たとえアジリティがあっても逃げる動きが必要なこと、レフェリーにもWait & See(待って雰囲気を感じること)も重要だということなどが伝えられました。
パチューカvsリガ・デ・キト戦では、試合開始前にインストラクターを務める太田潔氏から、「今日の試合はペナルティエリア周辺のファウルについて重点的にチェックしましょう」というテーマが与えられました。これを受けて、参加者の皆さんも気になるファウルがあった時には積極的に太田インストラクターに意見を伺っていました。また、この日の試合ではレフェリーから8枚のイエローカードが出されましたが、これに対して太田インストラクターは「カードの基準がぶれている感じがあり、試合のコントロールを乱してしまって、1枚1枚のカードに重みがない。それと対角線の動きに忠実すぎて選手の邪魔になっているシーンがあった。もう少し気を利かせて動いた方が良かった。厳しいアセスメント(評価)になるのではないか」とコメント。世界トップレベルのレフェリーでも試合を上手くコントロールすることの難しさが改めて感じられました。
最後に参加者の皆さんの声をご紹介したいと思います。

◆市原 堅治さん(神奈川/4級審判員)
トップレフェリーの判断、そしてその判定についての説明を試合とともに間近で聞くことができて非常に参考になりました。私のようにサッカー未経験者で自分の子供のチームのお手伝いのために審判になった者にはすばらしい機会でした。試合自体はそれほど荒れず特別に難しい判定はなかったようでしたが、何事も無かったようにコントロール出来るようになるには、例え小学生の試合でも道のりは遠そうで、とにかく経験を積むしかないと思いました。

◆渡 昭博さん(群馬県/4級審判員)
非常にフレンドリーな雰囲気で、リラックスして観戦することができました。観戦しながらの、ポイント、ポイントでの松崎審判インストラクターのコメントは、一人で試合を見ている時には気が付かないような「なるほど」と思う指摘が多々ありました。観戦後、試合の映像を見ながら質問をしたり、解説して頂いたりすることは、日頃、ありえない事なので非常に分かりやすく、勉強になりました。

◆井口 朋恵さん(長野県/U-18・女子3級審判員)
ウズベキスタンの主審はとても良い位置でファウルの判定を行っており、大切な判定をする時には止まった状態、近い位置で見ていました。それはまさに私が学びたいと期待していた「見るために動くこと」でした。その他にも「ファウル時の副審の旗の上げ方」や「コーナーキック時の副審の立ち位置」など、今まで知らなかったことをたくさん学べました。今回学んだことを今後に生かしたいと思います。

◆宮川 晃さん(東京都/3級審判員)
いつもは試合内容の方に没頭してしまいますが、今回は初めて審判の動作等にポイントを置いて試合を見ました。太田さんの話にもありましたが、審判によって試合内容が全く変わってくるものだと思い、同じ審判をする立場から身の引き締まる思いがしました。特に、前半のプッシングに対するPKか否かの判断と、繰り返されるリガ・デ・キト側の反則まがいのチャージに対する対処の仕方が試合内容と結果を変えてしまったような気がします。競技者の邪魔にならない位置取りと試合進行も含め、これから自分なりにいろいろ考えて審判を行っていきたいと思います。
 2007年のFIFAクラブワールドカップに引き続き行われた今回の企画ですが、参加者の皆さんにも楽しく有意義な時間を過ごしていただけたのではないでしょうか。この経験を今後の審判活動に是非、活かしていただき、皆さんのご活躍に期待したいと思います。

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